40年超に亘る技術革新と実際の使用実績に裏打ちされたCASTOR®の設計は、主にGNSのホームマーケットであるドイツ市場における制約と要求によって決定されてきました。ドイツの燃料集合体の幾何学的寸法が大きく、典型的なドイツの原子力発電所では燃焼度が他国に比べて高く、さらに短い冷却時間での乾式貯蔵への移行が求められるため、キャスクあたりの燃料集合体の収容体数が制限されていました。この制限は、キャスクあたりの燃料集合体の収納能力を増やしたいという国際的な需要の高まりと大きく対照的です。
この課題に対応するため、GNSは新しい輸送・貯蔵システム「CASTOR® geo」を開発しました。CASTOR® geoは、既存のCASTOR®システムで確立されたすべての安全機能を備えつつ、キャスクあたりの燃料集合体収納数を大幅に増やすことを可能にしています。
CASTOR® geoキャスクは、最大で26体のPWR燃料集合体または69体のBWR燃料集合体を収納可能です。
このようなドイツ以外の国際市場に積極的に参入してくというGNSの方針は、ベルギーの原子力発電所DoelおよびTihangeを保有・運転するSynatom社との契約によってさらに勢いを得ています。Synatom社は、CASTOR® geo24BおよびCASTOR® geo21Bタイプの輸送・貯蔵兼用キャスク合計30基の開発・認可・製造に関する契約をGNSと締結しました。この契約には、2030年までの将来需要に対応する追加キャスクのオプションも含まれています。最初のCASTOR® geo24Bは、2024年7月にDoel原子力発電所で装荷されました。
さらに、スイスのゴスゲン原子力発電所にも、CASTOR® geo32CHを最大51基納入するための契約がすでに締結されています。